人が心を動かす時
親愛なる竜さん
こうして、あらためて往復書簡としての文書をしたためると少し照れてしまい、また肩に力が入ってしまいそうになりますが、日頃思っていることを文章にすることはとても大切ですね。
ブログは長い独り言ですが、対話というかたちは、さらに豊かな広がりを見せてくれるのではと期待しています。そして、結局のところ、書かれたものだけが後に残るのだと感じています。(たとえば、聖書が3500年前から書かれず、口頭だけの伝承であったとしたら、人類の共有資産とならなかったでしょう。)
竜さんとはじめて出会ったのは、2001年ごろでしょうか?クラブでのVJとしてでしたね。
あの当時、僕は芸術高校で美術やデザインを教えていましたが、美術館や、ギャラリー、いわゆる【美術界】よりもクラブの方に、多くのクリエイティブが結集している現実をみてオルタネイティブな価値を感じていました。
それから時が経ち、お互い東京を離れ、異なるジャンルで活動していますが、今の自分は牧師として、宣教師として、いわゆる【宗教界】の中で通じる言語よりも、ビジネスの一線で活躍し、絶えず新しい空気を吸い込んでいる竜さんとの対話に、宣教の可能性や方向性を見いだそうとしているのだと思います。
竜さんとの会話で、多くの気づきや新鮮な情報をインプットされますし、いわゆるクリスチャンやキリスト教界ではない視点から投げかけられる問いを大切にしたいのです。
そのようなコンセプトではじめたMove on caféですが、いまだ試行錯誤の段階ですね。
でも、そういうプロセスを経て、共に作り上げていく作業はとても好きです。
あるアジェンダを達成するだけではなく「その人と話す時間が嬉しいし、楽しい。」という関係を大切にしたいと思います。
頂いた書簡で、未熟児用の保育器「Embrace」のことも初めて知りました。こういうことを書くのは恥ずかしいですが、やはりアクションやチャレンジの動機が「愛」である時に、人の心を動かし、世界を少しずつ変えていくのだと思います。願わくは、この小さなスタートも、そのような動機からでありますように。
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