幸せとは何か?

Dear Tatsu

元気ですか?最近、久しぶりにミラノの建築探訪をしました。かつてあったミラノ見本市場(メッセ)の跡地160,000平米という広大な敷地が、Citylife Milanoという巨大プロジェクトによって再開発され、歴史的なミラノ風景が一変されました。

このプロジェクトを手掛けたのは、世界が誇る3人の建築家、ザハ ハディッド、磯崎新、ダニエル リベスキンドです。

ザハ ハディドの集合住宅は、もはや芸術の域に達していて、流動的なライン、繊維コンクリートパネルと天然木のパネルで構成されたファサードは 、重厚な印象を与えながらも、同時にとてもエレガントです。

全く新しく生まれた街並みを歩き、感心しながらも、ここで暮らす人々は、どんな人々なのだろうかと考えました。そして、この建物が完成した時には世を去ってしまったザハ ハディッド女史、地位と名声、そして富を手に入れた天才建築家の生涯は、果たして幸せだったのだろうか?などと考えてしまいました。きっとそれは、頂いたメッセージが一因だったかもしれません。Shiawase3.0そんなシンポジウムがあったのですね。

竜さんのアンテナによって知ることができることがたくさんあり、刺激的で、大切なインプットを頂きました。入場無料で実現できるというのも凄いね。もちろん、会場を貸す大学側にとっては、プロモーションになるというインセンティブもあるかもしれませんが、なによりも開催させたいという方の熱意がなくては実現しませんね。(ところで、どうして慶應義塾大学では無料であることが問題になったのでしょう?)また、託児サービスも重要なポイントですよね。

これらからの時代、何かをオーガナイズする時に、その配慮なしでは、子育て世代の人々をターゲットから外してしまうことになるものね。教会などでイベントをする際にも、いつもこのことを心がけるようにしています。でも、いざやろうとすると、託児のボランティアを募ることは簡単じゃないんだよね。託児って、とても献身的なことで、そのことに使命感をもっている、人に時間と労力を喜んで捧げてくださる利他的な人がいなければ成り立たないことを痛感します。

だから、託児サービスを設けた無料シンポジウムを実現させること自体「幸せづくり」の大きな成果なのかもしれませんね。

僕は、今の日本が「幸せとは何か?」ということを、正面切って語り合い、論じ合う時だと思います。個人の幸福概念を超えて、幸福度の高い社会とは何か?ということを追及する「幸福の社会学」あっても良いですね。あ、でもこうして文字にすると、既存のある宗教の名前に似てきてしまいますね。

僕は幸福の定義を、シンプルにいうならば「不幸を回避できる最低限の経済力をもち、信頼できる共同体をもっている。そして自分の行き先を知っていて、故郷(帰る家)も知っていること。」ではないかと思っています。

もちろん、これは「それってどういうこと?」という突っ込み待ちの定義ですが、そんなことも[Move on Café Season.2]で語り合えたら良いですね。それではまた!

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“Moveoncafe"とは「移動すること。創造すること。交わること。」をコンセプトに、「すでに起こっている未来」そして「創造的なライフスタイル」について考え、感じることができる空間の共有を目的としたリアルミーティングイベントです。 (新型コロナウイルス感染拡大の現状を踏まえリアルイベントの開催は自粛しております)